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頭痛の鍼灸治療院

東京都板橋区仲宿32-9

営業時間 10:00〜20:00
定休日 月曜日・木曜日
電話番号 080-6791-7870

都営三田線 板橋区役所前 徒歩4分
国際興業バス 仲宿 徒歩4分

冷え性は頭痛を起こしやすい?

頭痛が女性に多い理由は多々ありますが、今回は「冷え性」と頭痛の関係について考えてみたいと思います。この冷え性も圧倒的に女性に多い症状で、特に手足の冷えにお悩みの方が非常に多いです。

冷えた足から心臓へ戻る血液は腹部を通過するため、お腹が冷えて骨盤内臓器の機能が低下してしまいます。交感神経も活発になって血流が減り、筋肉へ酸素が行き渡らずに体が緊張して、歪みが生じやすい状態ができあがります。特に頚椎の歪みは頭痛に直結しますが、他にも、肩がこる・眠りが浅い・だるい・むくみやすい・肌がくすむなど、数えたらきりがないほどです。「冷えは万病の元」と言われるのは、このあたりの理由からではないでしょうか。

手足の冷えは生命を守るための巧妙な機能により、主要臓器に血液が優先された結果、末端が犠牲になっている状態です。そもそも、手足は冷えやすいものなのです。

では、暖かいとはどのような状態なのかを考えてみましょう。お湯に手を入れているとき、色が変わって暖かいと感じますよね。血管が拡張したために発赤して見えるのですが、なぜ拡張するのでしょう?体は蛋白質でできているので加熱が進むと熱変性を起こします。脳はこのまま温度が上がっていくと変性が始まってしまうと判断します。そこで、外部に熱を奪ってもらうために、血管を拡張させて放熱を始めます。脳が体を冷やそうとしている反応を暖かいと表現しているのです。つまり、温めれば冷えるということを意味しています。

そこで、頭痛対策としてできることは、体が恒常的に放っている温度を逃がさず「保温」することです。汗をかくほど体を温める必要はありません。熱が加われば上記の機序で、加熱→放熱や気化→冷却が成り立ってしまうからです。そして、冷えて体は硬くなって歪みやすくなり、交感神経も活発になるのです。年中この状態では体が休まりませんし、頭痛もなかなか消えてくれません。

症状というものは単一ではなく同時に複数箇所で起きていて、そのうち個を維持するために優先順位が高い場所に脳がフォーカスしていることが多いのです。そして、その順位が高いほど「痛み」として自覚します。ですから、冷えと頭痛が同時に起きている場合、こめかみや後頭部に気を取られがちですが、その冷えは頭痛と無関係ではないのです。

夏場にオフィスの冷房が強すぎて頭痛を起こすという女性は多いと思いますが、保温を徹底することで頭痛の頻度は減ってくれるはずです。健康三原則の、食事・睡眠・運動は揺るぎないものですが、これからは「保温」を加えてください。そして、頭痛や冷え性から卒業しましょう。

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