更年期と頭痛

手はなぜ手の形を維持できるのか？と考えてみたことはありますか。当たり前のように起きていることであっても必ず理屈はあるものです。それらの形質を保つために細胞には秩序を保つ性質が備わっています。この秩序を保つためには必ずエネルギーを消費します。

年齢を重ねてエネルギーを生産する機能が低下することは、無秩序が少しずつ増えていくことでもあります。例えば、全て黒かった髪に白髪が見え始めたり、一定のリズムを打っていた心臓の律動が乱れることが増えたり。更年期の症状もそれらとかけ離れたものではありません。そして、困ったことに、この増大はキャンセルができないのです。ですから、機能の低下をいかに穏やかに進ませるかを考えることが賢明です。

ライフステージが変わるのと同様にホルモンバランスも変化しますが、足りなくなったホルモンを補うための機能が亢進するために多彩な症状が現れます。そのため、更年期はネガティブな期間だと連想する方も少なくありません。しかし、体で起きていることは「新たなスタートの準備」に他ならないのです。体が新たな内部環境に適応しようとしている時期ですから、今までに経験しなかったような症状が現れるのです。

そこで、注意していただきたいことは我慢は禁物ということです。我慢が悪循環のトリガーとなって生活への支障が大きくなりますから、我慢せず早めの行動が功を奏します。症状があるのだけれど、どこに行けばいいのかわからないという方は迷わずミューズにご相談ください。更年期に起こりがちな、頭痛・肩こり・めまい・不眠などはミューズの得意分野です。さらに、鍼灸により自律神経の負担も軽くしてあげることで、一日中緊張していて眠れないという方が「ここでしか眠れない」と言うほどリラックスしていただきます。

症状が始まる時期や期間に個人差がありますが、更年期は誰にでも訪れます。しかし、一生続くわけではありません。気が滅入るときは体が「新たなスタートの準備」をしているんだとポジティブに捉えて、規則正しい生活と適度な運動を心がけてください。そこで身についた思考や良い習慣は、更年期が終わっても決して無駄になることはありません。