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頭痛の鍼灸治療院

東京都板橋区仲宿32-9

営業時間 10:00〜20:00
定休日 月曜日・木曜日
電話番号 080-6791-7870

都営三田線 板橋区役所前 徒歩4分
国際興業バス 仲宿 徒歩4分

夏場の頭痛 体内にある外部

昔は多少の無理を続けてもどうにかなったけれど、年齢を重ねるとその跳ね返りがダイレクトに効いてきますね。それは、負荷がかかっても症状として現れないように、代償的に働いてくれていた組織や器官までもが年を取るからに他なりません。

若い頃は頭痛なんてなかったのに今ではあるのが当たり前。しかも、夏場に多い。今回はそのようなタイプの頭痛についてのお話です。まず、頭痛持ちの方には胃腸系のトラブルが多いことが知られています。消化器と頭は離れているので関係ないと思いますか?実は、関係大ありなのです!

では、体の内と外はどこが境界なのでしょう?皮膚でしょうか?体液を保持するという点では正解です。しかし、外部は体の中にもあるのです。仮に、口腔から直腸に続く器官を引き伸ばし、上下の口を開いたとします。そうすると、体の中に一本の道ができることが想像できますでしょうか?

その外部とつながる道は「消化管」のことなのです。特に夏場は飲食物で消化管を冷やすことが多く、皮膚からよりも寒冷の影響が大きいため、産熱のために余計なエネルギーを消費してしまいます。そのため、慢性的な疲労感を感じやすくなります。そして、お腹を冷やし続けた結果に現れる症状が「夏バテ」です。

脳-腸-皮膚相関

消化管の中でも特に「腸」は第二の脳と言われるほど神経ネットワークが発達していて、腸という名の神経の塊なのです。そして、脳や皮膚と自律神経や伝達物質を介して情報交換を行い、あの手この手で恒常性を維持しています。ですから、腸を冷やすと碌なことがありません。例えば、消化や吸収機能が低下することにより、脳でのセロトニン産生が低下して以下のような連鎖が起きます。

イライラ・不眠・不安

交感神経の優位な生活

血管収縮による筋肉の過緊張

(頭痛を起こす筋肉でばかり起きます)

免疫応答やストレス耐性の低下

(免疫細胞の比率変動により起こります)

など

他にも、便秘時に肌が荒れたり、緊張時にお腹の症状が現れたりなど、脳-腸-皮膚のつながりを日常的に経験したことがあるはずです。また「皮膚は心の鏡」とも言われます。皮膚と脳は分化を遡ると、細胞のルーツは同じ外胚葉由来の兄弟なのです。特に女性の方はよく分かると思うのですが、肌の調子がいい時って気持ちも前向きじゃありませんか?それ、気のせいではありません。

このように、腸を冷やすだけでも頭痛を起こしたり、ストレスに弱くなったり、肌が荒れたりするのです。腸と体調は密接に関わっていますので、体調管理には「夏場こそお腹を温めて」ください!

年齢を重ねると、体に起こる全ての出来事への抵抗力が低下していきます。日頃から、ご自身の状態を観察して(他人と比べる必要はありません)把握しておくことと、セルフケアを軽視しないことがその先のQOLを左右します。

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