頭痛とめまいが同時に起こるのはなぜ?
頭痛持ちの方には、めまいを同時に起こす方が一定数いらっしゃいます。そして、施術を終えると頭痛とめまいが共に消え、ついでに顔が小さくなることが頻繁に起こります。これは決して偶然はでなく何か関係がありそうです。そこで、今回は頭痛と「めまい」の関係について考えてみたいと思います。
めまいは内耳がむくんでいると起こりやすいことが知られてます。むくみ(浮腫)とは間質という場所にリンパ液が貯留している状態を言います。本来は静脈やリンパ管に回収されて心臓へ向かうはずのリンパ液が戻りづらい状態にあるわけです。
内耳(耳)から心臓までの間にある「首」は、耳から心臓へ向かう静脈やリンパ管の通り道です。そして「首」の緊張から頚椎が歪んで頭痛が起こることもお伝えしてきました。頭痛の施術後にめまいも一緒に消えているのは、この「首」がキーポイントのような気がしてきませんか?
静脈血が戻りづらい状態を「うっ血」いいますが、流れが妨げられると起こりやすく必ずむくみを伴います。
では、心臓に戻っていく静脈血を川の流れに例えてみます。
首を流れる大きな静脈が本流で、本流までの小さな静脈が支流です。支流は本流になるまでに骨の穴や隙間を通るため歪みの影響を受けます。本流は心臓へ戻る際に首という筋肉のトンネルを通るため緊張の影響を受けます。
頭と首の境目にある支流が本流に変わる場所(頚静脈孔)は内耳から心臓へ戻る血液の通路になっているとともに、頭痛に関与する筋肉が集まっている場所でもあります。ここの筋肉が緊張すると頭痛が起きやすく、同時に心臓へ戻る血液の渋滞により内耳がむくんでめまいも起きやすくなります。
この緊張と歪みこそが頭痛とめまいの共通点であり、これらの症状を同時に起こす方がいる理由と言えるでしょう。静脈やリンパ管には動脈のような高い血圧がないので、緊張や歪みのないスムーズな通り道が必要なのです。
このように、頭痛とめまいは体の構造上の理由から、同時に起きてもおかしくない性質があります。また、静脈は大抵の場合に逆流を防ぐための弁(静脈弁)がありますが、頭や顔は心臓より上に位置するために弁がありません。そもそも、首より上はむくみやすいことは、朝の顔がむくんでいることでお分かりかと思います。そこへ緊張と歪みが加わると余計に流れが妨げられて、頭痛とめまいを併発してしまうのです。
これらの症状で長年に渡ってお悩みの方もいらっしゃいます。ですが、あっさり消えることも事実です。ミューズは「一人ひとりに合わせる施術」を心がけて、もっと早く来ればよかったという声を多数いただいております。頭痛やそれにまつわる症状でお悩みでしたら、ミューズであなたの状態をお聞かせください。きっとお力になれるはずです。